2018年5月1日火曜日

無痛分娩について調べました

第一子のときは、自然分娩をしました。無痛分娩には当時も興味がありいろいろ調べました。しかし、無痛分娩のリスクを払しょくできず、結局、自然分娩を選択しました。いろいろあるリスクのなかで、吸引分娩になる可能性があるのが一番嫌でした。

しかし、第二子では、無痛分娩を検討しています。産後の回復が早いようなので、第一子の子育ても考えると、なるべく負担を軽減したいと思います。

そもそも、「無痛分娩」とは、どのようなお産なのでしょうか。

無痛分娩とは、麻酔を使い、お産のときの痛みをやわらげる出産法です。部分的に麻酔がかかる局所麻酔と、全身にかかる全身麻酔とに大きく分けられます。

最もポピュラーな硬膜外麻酔では、陣痛をのがし、子宮口が4~5cm開いてから麻酔を注入します。麻酔ときくと「生まれた瞬間もわからないのでは」と思いがちですが、この方法なら産声を聞くことも可能です。緊張しやすい人や初産が難産だった人などは無痛分娩のほうがスムーズ、ということも少なくありません。

メリット


  • 痛くない
  • お産の疲労が少なく、回復が早い
  • 何らかの理由(病気など)で通常のお産に耐えられない場合に有効


血圧が高い人、緊張しやすい人に効果が大きいでしょう。

麻酔剤は血圧を下げるため、妊娠中毒症など血圧が高い人には効果的です。陣痛のせいでパニックになったり、疲れで分娩時間が長引くのも防ぐことができます。落ち着いてお産に臨める点がいちばんのメリットでしょうか。

無痛分娩のメリットは、痛みの緩和だけでなく、心に余裕をもてることです。新しい家族を迎え入れる大切な瞬間は、無痛分娩でなくても自然と笑顔になってしまうものですが、ゆとりを持って迎えられるのは嬉しいことです。

産後の回復が早いのも無痛分娩の特徴です。産褥期を快適に過ごすことができます。ただし、麻酔が切れてからは痛みがあるので、後陣痛を感じることはもちろん、会陰切開をした場合は注意が必要です。



リスクについて



無痛分娩には下記のようなリスクもあります。


ママへの影響

後陣痛を強く感じる人が多いようです。



普通分娩の場合はいきむタイミングがわかるのですが、無痛分娩ではいきむタイミングが分からない為、助産婦さんにいきむタイミングを教えてもらいながらいきみます。また、いきむ力が弱くなったりして分娩に時間がかかってしまうこともあります。

一時的に足が動かなくなり、歩けないなどの症状が出る事があるそうです。

陣痛が弱まり(微弱陣痛)結局、吸引分娩(鉗子分娩)をする事になるママがとても多いそうです。そうなると赤ちゃんへの負担がかかってしまいます。吸引分娩に切り替わる可能性があることは頭に入れておきたいです。

麻酔の影響で子宮収縮が弱くなり、うまくいきめないことも。陣痛が弱い場合は促進剤を使うこともあります。また麻酔が切れてから後陣痛を強く感じることも。ただし、ムダな体力を使わないので、回復は順調のようです。


赤ちゃんへの影響

局所麻酔なら、影響はほとんどありません。

局所麻酔の硬膜外麻酔ならママの血液中に麻酔が入らないので、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。全身麻酔は赤ちゃんに麻酔の成分が流れ、眠ったまま生まれることもあります。しかし、一時的なものなので心配はいりません。

無痛分娩に向かない人

血が止まらない病気を持っている方
背骨の変形などがある方
背骨の神経に異常のある方

無痛分娩の流れ


入院


分娩監視装置をつけ無痛分娩のための処置をしてもらいます。

入院したら、普通のお産と同様、内診、問診を行い、必要に応じて分娩監視装置をつけ、お産の進行ぐあいをチェック。陣痛が進んでからではつらいので、入院後すぐに麻酔を注入するための「カテーテル」というチューブを背中に入れます。処置がすんだら、子宮口が4~5cm開くまで痛みのがしを。

赤ちゃんの状態やお産の進みぐあいを確認。麻酔液を注入するのは様子をみてから。

まずは背中を消毒。カテーテルを入れる前に、微量の皮膚麻酔をします。

硬膜外に、1mm ほどの太さの接続カテーテルを入れます。皮膚麻酔をしているので痛みはありません。
陣痛室で


ある程度、痛みがつくように加減しながら麻酔液を注入します。

子宮口が全開大になるまでは、陣痛を完全にシャットアウトせず、収縮する感覚を残します。そのほうが自分自身をコントロールしやすいからです。トイレに行ったり、食事をすることも可能です。痛みが軽いため、通常よりリラックスしてすごせるようです。痛みが強いときは呼吸法などで乗り切ります。

*のんびりとした陣痛。下半身が少しジンジンしますが、動けるので電話なども可能。
*麻酔薬が少なめだと、強い陣痛の場合はかなり痛む場合も。呼吸法などで乗り切ります。
*お産で体力を使うのは、通常の分娩と同様です。しっかり食べてエネルギーを補給します。

分娩室で


全開大になったら、会陰部の近くに麻酔を追加します。

赤ちゃんが生まれる直前、全開大になったら会陰部に近いところにセットされたチューブから麻酔液を注入します。こうすると筋肉の緊張がとれ、会陰部の伸びもよくなり、赤ちゃんの頭が会陰を突き抜けるときの痛みがなくなります。会陰切開が必要な場合も、その痛みを感じることはありません。

*麻酔を追加すると、それまでの痛みがうそのようにスーッと引いていきます。
*麻酔が効いていても、赤ちゃんが下りてくる手ごたえは感じられます。
*麻酔というと眠ってしまうイメージがありますが、硬膜外麻酔なら赤ちゃんともしっかり対面できます。


費用


無痛分娩の費用は施設によって大きな差があると言われています。施設によっては分娩の費用に含まれるところもあれば、高額なところだと分娩費用に追加で16万円というところもあります。クリニックだと数万円程度で、大学病院だと十数万円程になる傾向があるようです。


無痛分娩を希望する際に一番大切な事は、無痛分娩は高度な技術が必要とされている為、専門の麻酔科病院や医師をしっかり選ぶことです。間違った選択によってリスクが大きくなる事もあります。

麻酔の効きは人それぞれ



痛みが緩和される無痛分娩ですが、麻酔の効き方には個人差があります。特に、太っている方には麻酔が効きづらいので、妊娠中の太りすぎには注意しましょう。