2019年11月17日日曜日

英語学童キッズデュオ(Kids Duo)は効果があるのか?6か月(半年間)受講した感想 Review of Kids Duo

年少児になり、上の子の英語のアウトプット環境として、キッズデュオ(Kids Duo)の英語学童保育をスタートしました。その後、1か月受講した感想記事を書きました(英語学童キッズデュオ(Kids Duo)は効果があるのか?1か月受講した感想)。半年間経過したので、改めてKids Duoの効果を検証したいと思います。

※ なお、キッズデュオには、直営校とフランチャイズ校があります。教室によって運営状況も雰囲気も異なります。本記事は、あくまでそのうちの1つの教室に関する感想です。通室をお考えの方におかれましては、是非見学して自分の目で確かめていただければ幸いです。


Kids Duoとは


「英語で預かる学童保育」で有名なキッズデュオ(Kids Duo)。幼児〜小学生を対象に、ネイティブの先生やバイリンガルの先生が英語で子どもを預かってくれ、長時間英語漬けの環境で過ごすことができる、新しいタイプのプリスクール&アフタースクールです。首都圏や関西を中心に全国に約100教室を展開。放課後の小学生のほか、3歳以上の未就学児も通うことができます。

キッズデュオは「英語オンリー」「日本語禁止」をうたっています。日常会話の全てが英語でやりとりされるので、「英語が自然に身につく」というのが一番の売りです。キッズデュオの通常コースは最低でも2時間×週2回。長時間英語に触れることで楽しみながら英語を身につけよう!という方針となっています。

キッズデュオの対象年齢は、

  • 幼児コース(3歳~年長)
  • 小学生コース(小学1年生~6年生)

に分かれています(幼児はおむつが取れている必要があります)。

サポートスタッフはネイティブかバイリンガルです。ただネイティブと言っても第二言語として英語をつかっているフィリピン系のサポートスタッフの場合もあります。このあたりは教室によって違うかもしれません。

授業の中では活動の他に「フォニックス」を学ぶ時間があります。英語の発音のルールのことです。また単語も発音の練習をしたり、アルファベットのプリントも取り組みます。お迎え時間のParent’s Presentation(ペアレンツ・プレゼンテーション)で保護者の前に子供達が並んで、今日学んだ単語を発表します。

キッズデュオでは通常コースの小学生のみ送迎バスをお願いすることができます。

料金


キッズデュオのホームページには料金が書いてありません。直接教室に足を運んで、紙面ではじめて知るという形です。

基本料金は、例えば、4時間コースだと週2回で33,000円です。Maxの週5回だと64,800円になります。加えて、おやつ代がかかります。週2回で1,200円、週5回で3000円。

教室によって相違があるかもしれませんが、私が説明を受けた料金の一例です。
実際は週の回数により、細かく規定されています。

わが家は、週2回4時間コースに通っていますが、大体、月に4万円弱支払っています。なかなかの出費ですよね。。。他の英語教室と比べると高いですが、英語だけではなく、保育園のように4時間も預かってくれるのですから、仕方ないと思います。

Kids Duoは、通常は3歳以上のお子さんの習い事として、また小学生の放課後の学童保育として利用することができます。また、幼稚園や学校の長期休暇シーズン中は、スプリング、サマー、ウィンタースクールを開講しており、これらは外部生も利用することができます。サマースクールなどは別カリキュラムになるので、内部生が通う場合でも追加料金が必要です。通う日数が多いほど1回あたりの料金が割安になります。

例えば今年は2019年12月9日(月)~2020年1月10日(金)まで、winter schoolが開催されます。期間中であれば冬休みの予定に合わせて行く日を自由に選べます。


キッズデュオを実際に受けた感想


さて、わが家が実際にKids Duoを実際に半年間通わせた感想です。


最大のメリットは、「日本の普通の幼稚園や保育園に通わせつつ長時間英語環境におけること」


これまでは、両親が日本人で自宅では日本語が飛び交うという家庭環境の場合、幼児を長時間英語環境に置こうと思ったら、インターナショナルスクール、プリスクールに通わせるしかありませんでした。しかし、プリスクールの多くは、施設の環境が不十分なところが多く(園庭がない、狭い、など)、また、小学校に就学した時にギャップが大きいなどのデメリットも指摘されてきました。

また、幼稚園+アフターキンダーの組み合わせでは、大半のアフターキンダーが提供する英語の時間が短時間であるため、プリスクール生と比べて圧倒的に英語で過ごす時間が短くなってしまいました。

しかし、アフターキンダーとしてKids Duoを選べば、日本の幼稚園、保育園に通わせながら毎日長時間英語を話す環境(最大4時間×5日間=20時間/週)に子どもを置くことができます。これが最大のメリットです。

英語の会話力を身につけるのに一番有効な手段は、長時間英語だけが会話されている環境で過ごすことです。吸収力に優れた幼児期に、生活に即した英語に自然に触れられるのは、英会話教室にはないメリットですよね。



【半年経過後の感想】楽しいアクティビティと季節イベント


Kids Duoは、様々なアクティビティが用意されており、娘も楽しんでいます。楽しく英語が学べるなんて、親世代の子ども時代には考えられなかったですね。

英語「を」学ぶというよりも、英語「で」学ぶことができるのがKids Duoのメリット。近年、日本でも聞かれるようになった「イマージョン教育」。英語を“教科"として教えるのではなく、算数や図画工作、運動などの教科を“英語を使って"教える方法です。英語で聞き、考え、答える機会を継続することで、英語を使うことを習慣化します。

工作など楽しい体験を通じて自然に英語を使うので、英語も好きになりそうです。娘は工作も好きなので、楽しく過ごしているようです。

Kindyコースのカリキュラム例

  • fun with the teacher
  • show & tell, PE
  • book time
  • snack time
  • circle time & social development
  • vocab time
  • activity one
  • Phonics
  • ABC time
  • vocab review
  • Spelling Bee
  • bathroom & story time
  • activity two
  • class presentation
  • Parent's presentation

また、季節のイベントも用意されています。ハロウィーンの時期はハロウィーンのイベントがあり、子どもたちは仮装して登校してきていました。お菓子ももらって娘もとても楽しんでいました。

12月には日ごろの成果を発表する発表会があります。一年の集大成ともいわれるイベン卜で、毎年大勢の子どもたちが参加します。英語で劇や発表を行い、英語力や社会性等を基準に審査をし、スクール単位で競います。日頃の成果を見ることのできる良い機会だそうです。

また、外部生も一緒のクリスマスパーティーがあるそうです。

【半年経過後の感想】親の負担は軽いが、幼児クラスは送迎負担あり


Kids Duoは、英会話教室ではなく、学童保育であり、預かりがメインです。つまり、母子分離です。保護者に求められることは幼児の場合の送迎と、金銭的負担くらい。そのため、親は楽です。荷物も連絡帳とセキュリティーカードくらいなので、降園後にそのまま立ち寄れます。

おやつと水はスクールで提供してくれますので、準備も不要です。逆に言えば、持参も基本的にNGです。おやつは市販のお菓子ですので、健康に気を使うママは気になるかも? わが家は、許容範囲です。自宅では食べさせないようなお菓子が出るので、子どもは楽しいようです。

入退室のメール連絡もあります。

しかし、実際に半年間送迎してみて、やっぱり、送迎は面倒だなと感じるようになりました。これは我が家に下の子がいるため余計にそう感じるのかもしれません。小学生になるとバス送迎がありますが、送迎範囲でない場合は自力送迎になります。

ベビーシッターさん、ファミサポさんにお願いして送迎している家庭もいるようです。仕事に復帰したら外注もありかな。でも幼児の送迎を他人にお願いするのがいまいち抵抗を感じるのですよね。心配しすぎかなぁ。

仕事に復帰したらお休みするかもしれません。

    【半年経過後の感想】幼児用のトイレはないが、なんとかなる


    Kids Duoには、幼児用のトイレがありません。オムツがとれていたとしても、3、4歳の子どもが大人用のトイレをそのまま使うのはハードルが高いです。

    幼児用の便座は置いてありますが、踏み台はありません。子どもがスタッフに介助をお願いすれば対応してもらえるようです。
      もっとも、半年間通っている間にうちの子もトイレトレーニングが終了しました。現在は自分で用を足しているそうです。心配したほどネックにはならなかったなと思います。

      スタッフさんによれば、幼児クラスではトイレに失敗する子も多いので、慣れているそうです。トイトレに自信がないというだけでKids Duoを回避するのはもったいないと言えるでしょう!

      【半年経過後の感想】お昼寝対応はないが、なんとかなる


      Kids Duoは、2時半スタートですので、例えば幼稚園の子どもが2時の降園後にすぐKids Duoに行く場合は、その子にとってお昼寝タイムがありません。Kids Duoのなかでは基本的に眠たくなってもお昼寝させることはないので、まだお昼寝が必要な子どもにはキツイかもしれません。

      一方、保育園児の場合は、昼食の後に大抵お昼寝時間がありますので、お昼寝が終わったころに迎えに行ってKids Duo出席、というアレンジができますね。

      実際に半年間通ってみて、意外になんとかなると感じました。Kids Duoに行く日はおひるねがゼロのときもありますが、アクティビティ中はちゃんと起きていました。夜の就寝時間が早くなって、むしろ良かったと思うくらいです。


      内容は簡単


      Communication Noteで内容を確認したところ、結構簡単な印象でした。


      【半年経過後の感想】親へのフォローは手厚い・・・保護者面談・保護者参観もあり


      Preschoolでは、延長保育を利用すると、担任の先生が帰宅されており、その日にどんなことをやったのかよくわからないということがありました(延長保育を利用せずお迎えに行く場合は、降園時に先生から取り組み内容の話があります。)。

      一方、Kids Duoでは、お迎え時のParent Presentationや連絡帳を通じてその日に勉強した英語を知ることができます(これも延長した場合はきけません。)。したがって、所定の時刻にお迎えに行けるのであれば、習った内容を家庭でもフォローできます。わが家は、Kids Duoからの帰り道に、Parent Presentationできいた、その日習った単語で話しかけています。

      また、定期的に保護者面談が開催されます。スクールのマネージャーと面談できます。Progress Reportもいただけます。割と細かく項目だてられており、しっかり評価してもらえるので驚きました。

      Open Dayと言って、保護者が授業参観できるときもあります。


      【半年経過後の感想】Parent's Presentation の様子


      Kids Duoでは、預かり時間の最後に、Parent Presentationがあります。迎えに来た保護者の前で子どもたちが発表する時間です。子どもたちが列になってたどたどしくも英語で発言するので、微笑ましい光景です。

      雰囲気は、緩い感じです。これは相手が幼児だからやむを得ないですね。

      Parent Presentationは、親の参観は任意です。実際、幼児クラスがParent Presentationをしているときに迎えに来ていない保護者も多いです。学童保育ですから、終了後に駆け込んでくる親、また、19時まで延長をお願いしている家庭も案外多いです。

      もちろん、子どもは親に認めてもらいたいという感情が強いので、できればParent Presentationからいた方がよいと思います。少なくともわが娘は私をみると嬉しそうです。

      しかし、うちの子が張り切って発言するかというと、照れて無言の時もあります。積極的に発言に参加させる雰囲気はあるものの、発言も強制ではないので、話さなくてもOKなのです。


      終了時に先生に子どもの様子をきくことも可能と言えば可能ですが、延長保育でさらに残る子どもがいることもあり、なかなか難しいですね。


        レベル・効果は過度に期待しないほうがよい


        キッズデュオでは幼児と小学生の年齢別に分かれているとはいえ、幼児クラスの中では特にレベル別/年齢別のクラス分けがありません。全く英語が話せない子もいれば、帰国子女のように英語がペラペラの子も同じクラスになります。また、幼児期は月齢差による違いも大きいですよね。

        結局、英語の到達目標をどこに置くか次第だと思います。

        すでにおうち英語などである程度実力をつけていたり、「子どものレベルに合わせて英語をしっかりと教えて欲しい!」という人は、少人数制の英会話教室に通わせた方がいいかもしれません。

        子どもたちの英語の発語はそれほどでもないようです。子どもたち同士は日本語で会話していることが多いと感じます。ネイティブの先生に質問したところ、「子どもたちは、やはり日本語も出てしまう、英語を強制することは難しい」とのことでした。

        日本人と外国人の先生がシェアするので、発音もそれほど期待できないかもしれないです。

          英語の発音が良い子どもたちは多くない


          Parent Presentationの時間に、周囲の他の子の発音の日本人アクセントが強いことに気が付き、愕然としました。「幼児は耳が良いから幼児期から英語環境にいる子どもたちは英語の発音も良いだろう」と思いこんでいたのですが、そうとも限らないのですね。

          考えてみれば、先生が1人の子どもに話しかける量は、圧倒的に少ないのかもしれないし、質も異なるのかもしれませんね。受講生も多いので、先生がそこまでの個別対応をするのは難しいのでしょう。

          また、おそらく、保護者も忙しく、家庭でフォローしていないのでしょうね(Parent Presentationの出席率の低さからしても。)。幼児の耳は良いので、親がスクール任せにせず、家庭内でも英語音声のかけ流しや動画視聴などを日々の生活に取り入れて、子どもの英語耳を育ててあげていれば、きれいな発音になるはずです。なお、通常のインターの幼稚園やプリスクールに通っていても、家庭での取り組みの有無で、かなり英語力に差がつくようです。

          娘は、0歳から英語教材のCDをかけ流したり、シッターを使ったり、DWEを使ったり、はてはプリスクールに通うなど、相当英語をきかせてきました。今はとてもきれいな発音で話します。

          しかし、周りの子どもたちの影響を受けて日本語アクセントが強くなったらどうしよう。娘の発音もなまってしまったらどうしよう。このような環境にいるとなまりが移ってしまうのでしょうか? 3歳くらいって、周囲の子の影響をすぐ受けるので、発音がきれいな集団に入れた方が良い気がします。

          もちろん、現在、世界にはいろんなアクセントがあるので、通じればいいと思います。ただ、聞きとってもらう側がストレスを感じない程度の発音は身につけたほうが良いはず。私は、自分の発音にコンプレックスがあるので、やはり子どもには発音も含めて習得して欲しいです。それこそが私の英語育児にかけるモチベーションの源泉でもあります。これまで相当時間もお金もかけてきたので、発音はきれいなままで成長してほしいです。


          【半年経過後の感想】幼児はレベルアップが早い


          上記の通り、他の子たちの発音には不満がありました。しかし、この半年間で、みんな相当程度レベルアップしたと感じます。幼児期は、日本語と英語の境界線がまだ曖昧。パパやママも驚くほど、子どもたちは簡単にその壁を乗り越え、日々英語力を身につけていきます。

          【半年経過後の感想】Kids Duo で英検・英検ジュニアを受験できる

          Kids Duoは、実用英語技能検定や英検ジュニアの会場となっており、Kids Duo で受験できるそうです。
          わが家はまだ受けたことはありませんが、普段通いなれた教室で受験できるのは良いなと思いました。
          子どもの習熟度を理解するという点でも、親のモチベーションアップにもつながると思います。



          【半年経過後の感想】結局Kids Duoで子どもの英語力はレベルアップしたのか・・・‽


          長々と書きましたが、結局、Kids Duoに通うことによって、子どもの英語力はレベルアップしたのでしょうか?

          娘は英語で独り言を言いながら遊ぶことも増えてきました。また、外国人の先生と英語で会話しながら遊ぶ様子も見られました。きちんとセンテンスを作って会話しています。しかし、わが家は、Kids Duo以外にも様々な英語の取り組みをしているので、Kids Duoだけだったらどうなっていたか、についてはわかりません。

          Kids Duoについては、幾つか不満点はあるものの、やはり、日本の普通の幼稚園や保育園に行きながら長時間英語環境におけることは魅力的です。

          子どものレベルに合わせて英語をしっかりと教えてくれる、少人数制、あるいはマンツーマンレッスンに切り替えることも考えましたが、子どもは子ども同士の会話を通じて会話力をつけるという面もありますので、結局利用しませんでした。費用対効果の良いものが見つからなかったのです。

          もう少し大きくなったらオンライン英会話も考えてみたいと思います。

          Kids Duoの通室のみで英語の実力をつけることを過度に期待するべきではないと思います。親としては、「自分が働いている間に子どもをどこかに預かってもらうなら、ついでにその間に英語にも触れさせられたらラッキー」、という程度の感覚で臨んだ方が、ストレスがなさそうです。



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