子どもの幸せを願わない親はいません。「ちゃんと勉強しなさい!」「宿題やったの? 」など、時に語気を強めてしまうことがあるとしても、それは本来、わが子にしっかりとした学力をつけさせ、生きていく上での選択肢を広げてあげるためのはずです。
ですが、度を越した態度で子どもに勉強を強制したり、子ども自身の意志を無視して、わが子の学力に見合わないほど偏差値の高い学校に進学するよう強要したりと、親の行動がエスカレートしてしまうと、子どもの自己肯定感は大きく下がります。そして、生涯にわたって暗い影を落とすほどの弊害を招いてしまう可能性があることが知られるようになってきました。(中略)
子どもの年齢に関係なく、すべてのお父さん、お母さんに知ってほしい、教育虐待のリスクや予防策、子どもへの適切な関わり方などをまとめたのが本書です。(はじめにより)
私も、親として、子どもたちの幸せを願っています。しかし、その思いが、場合によっては子どもを苦しめることにもなるのですよね。
小学校、中学校、高校、大学とより良い学校へ行って欲しいという親の思いが行き過ぎてしまってはダメなのだということについてとても詳しく書かれています。
「中学受験させる親必読」と書かれていますが、「中学受験」のみならず、小学校受験のためにお受験の塾へ通わせることも教育虐待になりうるみたいです。