2019年3月30日土曜日

共働きの我が家が幼稚園を選択しなかった理由~幼稚園のメリット・デメリット

以前は働くママは保育園を選ぶことがほどんどでしたが、最近は幼稚園も預かり保育が充実しているところも多く、働くママは一概に保育園だけを選ぶという一択ではないようです。ワーママ・共働き家庭でも保育園ではなくて幼稚園を入園させるというアレンジはありえます。実際、私の友人・知人でも、3歳で保育園から幼稚園に転園するケースがありました。また、幼児教育無償化が2019年10月スタートが正式に始まる予定になっているので、なおさら保育園か幼稚園かを悩まれるママも多くなっているのではないでしょうか。

メリット・デメリットを考えてみました。

幼稚園に入園させたい理由は?


2歳児までの小規模な保育園にいて、3歳からの預け先がなくて転園したケースもあれば、「預かり」だけではない、「幼稚園ならではの+α」を望んで選択したケースもあります。

もちろん、保育園でも内容の充実した園もあるのですが、幼稚園は行きたいところに志願できるので、教育や家庭の方針に沿った園が選べるのが良いですね。

幼稚園のメリット・デメリットは?

充実した教育・課外教室


幼稚園は保育園とは違い、文部科学省が管轄になる教育施設です。やはり「教育」の場なので、幼稚園でいろいろと学んできます。課外教室もある場合、土日の習い事、おけいこを減らすことができます。預けている間も教育をしてもらえる安心感があります。家で何も教えてあげられていなくても、色々と教わって帰ってきます。

※ 幼稚園は教育施設といっても、施設の方針によって違いがあります。例えば勉強に力を入れていたり、遊びを大切にしていたりと、幼稚園によってそれぞれ特色があるのです。

親が選ぶことができる

幼稚園は親が選ぶことができます。親の勤務状況や体調面に関わらず、対象年齢であれば誰でも入園することができます。

一方、認可保育園の場合は施設との契約ではないので、各自治体に申し込む必要があります。そして、各自治体が定めた保育の必要度を点数制にしたものを基準に入所できるのかが決まるのです。つまり、申し込んだら誰でも入所可能なのではなく、点数が高い家庭の子供から優先的に預けることができるということです。

しかし、以下のようなデメリットもあり、保育園ではなく幼稚園に通わせながら母親がお仕事をするのは、結構大変そうです。働くことに重点をおきたいのであれば、幼稚園にはあまり期待しないほうが良いです。


保育時間が短い/午前保育のみの日が多い


幼稚園の場合、利用時間はだいたい9時ころから14時ころまでが一般的です。

水曜日など週に1度、午前保育の曜日が設定されている幼稚園もあります。また、長期休みの前後などは、午前保育になったりすることもあります。

近所の幼稚園は、毎週水曜日は午後1時までです。

また、意外と午前保育が多いです。4月~5月は、ゴールデンウイークの連休開けまで午前保育です。また、7月もずっと午前保育です。午前保育の日は、幼稚園に送り出したと思ったらまたすぐにお迎えに行かなければなりません。夏休み、冬休み、春休みもあるので、14時まで教育が受けられる日は一年のうち半分以下なのではないでしょうか。

もっとも、ワーキングマザー(WM)の預け先という観点からは、最近では延長保育や長期休暇の預かり保育がある幼稚園もあります。

預かり保育は、待機児童対策としてだけでなく、幼稚園へ通う子どもが園の教育が終了した後に、友だちと安心して遊ばせられる場所が少ない等々の理由から、地域の中で保護者のニーズが高まっています。

私の近所の幼稚園でも延長保育を行っています。長期休みも別料金ですが預かり保育の利用が可能になっています。人数に定員はないそうです。しかし、年少児の場合、基本的には慣れ保育が終わってからの受け付けになるそうです(もっとも、働く母の場合は4月から預かり保育の利用が可能だそうです。)。また、14時降園の日はまだしも、午前保育の日は、大多数のお友達が午前中に終わって母親と帰るのを見ながら、静かになった幼稚園でお弁当を食べ、長い間待たねばなりません。

なお、私の娘ですが、「友達がいるとさみしくない、友達がいないとさみしい」と言っていました。友達が早々に帰ってしまう幼稚園は、子どもの心の負担が増しそうです。


預かり保育の質



  • 保育園は夕方まで預かることがデフォルトですが、幼稚園の預かり保育はあくまで付加サービスで、特にカリキュラムはないことが多いです。
  • 異年齢の子供をまとめて預かるので、異年齢の子どもたちと交流することができます。
  • 近所の幼稚園ですが、預かり保育はクラス担任ではなく別の教員が担当します。子ども一人ひとりに対応したケアは期待しにくいです。
  • お昼寝・・・大抵の幼稚園では、保育園と異なり、預かり保育のなかでお昼寝の時間がありません。これを小学校準備の観点からメリットと考えるか、子どもが疲れるというデメリットと考えるかは各家庭の考え方、子どもの体力次第です。近所の幼稚園の預かりでは、年少さんは眠くなる子は端っこで寝るそうです。夏休み中はお昼寝があります。一方、知人の幼稚園は、預かり保育の時間にお昼寝があるそうです。保育園では、お昼寝は早くても年長の1月からしかなくならないところが多いです。
  • おやつ・・・保育園であれば栄養士が給食を踏まえカロリー等々も考え、手づくりのおやつが提供されることが多いですが、幼稚園でのおやつは、市販品が多いです。


ママ友との付き合い/降園後友達と遊べない


幼稚園で働く母もいますが、やっぱり少数派です。幼稚園はママ付合いも盛んですから、子どもが寂しい思いをすることもあります。

ママが専業主婦だったり、あるいは短時間の仕事で降園後はフリーの場合、幼稚園の降園後にお友達同士で遊ぶことが多いです。公園で遊んだり、お互いの家を行き来したりしています。

しかし、WMの場合は、降園後のお付き合いはできません。ママ友付き合いから外されて気になる場合は避けた方が良いでしょう。子どもも友達と深く付き合いできずに、寂しいかもしれません。特に、女子は、降園後の遊びについて、翌日も話題になることがあるようです。

もっとも、預かり保育の子ども同士で仲良くなることも可能です。子どもは友達を作れると思います。

保育園の場合は、みんな忙しいので、平日に降園後遊ぶことはありません。土日も家族でゆっくり過ごしたいので、普通は遊びませんね。


給食の質/手作り弁当の日がある

保育園の場合は、園内調理の設備が整っており、温かい給食を食べられます。

一方、幼稚園は給食を調理する設備がない場合が多く、その場合は業者の宅配弁当になります。「お弁当の日」がある幼稚園は多いでしょう。

近所の幼稚園は、週3日は給食で業者の宅配弁当。週に2日お弁当の日があります。長期休暇の期間は給食がないので、預かり保育のときは毎日お弁当を持参する必要があります。

週5日お弁当という幼稚園もあるようです。

保護者が参加しなければいけない行事が多い


母親が参加することを前提にした「行事」が多いのも幼稚園の特徴です。親子遠足はもちろん平日ですし、そのほか授業参観の日やお餅つきなどの季節行事など、多くの保護者が参加します。

園のイベントや説明会が平日だと、仕事の調整が大変です。

クラス役員などの「役員」の負担がある


「役員さん」というのがクラスごとに通年で決められ、さまざまな仕事を任されます。クラスの取りまとめ役で、在園児から運営費を徴収し、子どものため、幼稚園のために、保護者の会を運営します。懇親会を開いたり、文化祭のような行事での仕事などさまざまです。幼稚園に行かざるを得ない日が増え、時に週の半分は幼稚園で過ごす、なんてこともあります。

WMということで役員を免れるとすると、他のママさんから疎まれるリスクも。



夏休み・春休み・冬休みが長い


幼稚園は長期休暇が本当に長いです。しかも年間保育日数が結構少ないです。

保育園では、夏休み、春休みがあるところは少ないと思いますが、幼稚園では必ず長い休みがあります。働いていると、この期間の子どもの預け先や過ごし方に苦心します。


結論として・・・


我が家は幼稚園を選択しませんでした。

メリット・デメリットを考慮したうえで一番の決め手は、子どもが幼稚園のお友達と降園後に遊びたくても遊ばせる環境を提供できない、それにより娘が疎外感を感じるかもしれない、ということでした。