2018年9月29日土曜日

甲状腺・副甲状腺の専門クリニックを受診しました【第二子妊娠29週】

先日受けた人間ドックで甲状腺の異常数値が指摘され、甲状腺内分泌科の受診をすすめられていたので、今日、甲状腺・副甲状腺の専門クリニックを受診しました。

血液検査と超音波検査を受けました。1時間ほどで結果が出るとのことでしたので、病院でそのまま待ち、結果を伺いました。

人間ドックでは、甲状腺のホルモンバランス(甲状腺機能)の検査として甲状腺刺激ホルモンと甲状腺ホルモンを血液検査で調べました。結果では、TSHとFT4は正常で、FT3の数値が低いと出ていました。今回の診断でも同様の結果でした。

先生から、甲状腺ホルモンの説明を受けました。

甲状腺刺激ホルモンは(TSH)は、脳下垂体で産生されるホルモンで、甲状腺ホルモンを調節する働きをもちます。甲状腺ホルモンの変化に応じて、甲状腺ホルモンを正常化しようと、鋭敏に反応します。甲状腺ホルモン(FT3、FT4)はTSHの刺激(調節)を受けて、甲状腺から産生されるホルモンです。

甲状腺ホルモンは分泌されると、そのほとんどはタンパク質と結合して血液中を流れています。また、極微量ですがタンパク質と結合していない遊離型(Free)のホルモンも流れています。そして、最終的に臓器に作用するのは遊離型のホルモンです。遊離型ホルモンであるFT3やFT4を測定することで、甲状腺ホルモンの過不足を正確に知ることができます。

FT3とFT4の測定上の意味の違いですが、甲状腺から分泌されるホルモンのほとんどはT4です。T3の多くは甲状腺から分泌されたT4が肝臓などの臓器でT3に作りかえられたものです。そして、T4はホルモンとしての力は弱く、ホルモンとして細胞の働きを変える作用を持っているのはT3です。以上から、甲状腺という臓器のホルモンを作る能力を調べるにはFT4、甲状腺ホルモンの全身への作用の程度を調べるにはFT3ということになります。

今回、FT3だけ低いことが指摘されたわけですが、医師によると、妊娠中は生成が低下することがあるそうで、私の数値は正常範囲と考えてよいとのことでした。

また、バセドウ病や橋本病でみられる抗体も陰性でした。

※ 人のからだには、細菌やウイルスなどが入ってくると、これに抵抗してからだを守ろうとする働きがあります。このときに働く物質のことを『抗体』と言います。細菌やウイルスが悪い働きをしないようにするタンパク質の一種です。バセドウ病の疑いがある場合は、TSH受容体抗体(TRAb, TB II)陽性、または甲状腺刺激抗体(TSAb)陽性を、橋本病の疑いがある場合は、抗サイログロブリン抗体または「抗甲状腺マイクロゾーム抗体(抗TPO抗体)が陽性であるかを、血液検査にて検査します。

さらに、エコー検査の結果も異状所見はないとのことでした。

以上の検査結果から、特に治療の必要はない、産院に特に伝えたり気を付けるべきこともない、とのことでした。

昨日人間ドックでの検査結果を見てから、コウノドリの甲状腺クリーゼによる妊婦死亡(死亡率10数%)のエピソードも記憶に蘇り、ずっと気持ちが晴れない状態が続いていましたので、きちんと二次診断を受けてよかったです。

甲状腺の病気は侮れません。

検査で甲状腺ホルモンの低下を指摘されたら、きちんと専門医を受診することをお勧めします。

ちなみに、今回調べてみてわかったのですが、甲状腺・副甲状腺について、的確に診断・判断できる専門家がいる病院・施設はどこにでもあるわけではありません。私は、日本甲状腺学会の認定専門医名簿を参考に病院を探しました。



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